河北新報2021年8月3日付(ウェブ版)に『宮教大、受験科目を突如変更 志望者ら混乱 大学側「文科省と協議済み」』とする記事が掲載されている。

https://kahoku.news/articles/20210802khn000027.html

記事によると、宮城教育大学の2022年度入試について、大学入学共通テストで課す「地理歴史・公民」科目の組み合わせを2020年末に突然変更したとして、志望者や高校関係者に混乱が起きているとしている。

宮城教育大学での共通テストの地歴・公民科目は従来は「地歴と公民から計2科目」としていた。しかし同校は、2020年12月にウェブサイト上で「学部改組に係る入学者選抜方法について(予告)」とする通知を掲示した。その中で2022年度の受験生から「地歴1科目・公民1科目の計2科目」と指定を変更したものの、指定科目の変更は本文では明示せず、別紙の指定科目一覧に小さく記載されただけだったという。

宮城教育大学を受験予定で、共通テストの地歴公民科目を「世界史・地理」の2科目で受験する準備をしていた高校3年男子生徒は、2021年5月に大手予備校主催の大学入試模試を受験した際、選択科目の選択不足を示す「G判定」が出たことで、初めて科目変更に気づき困惑しているという。通っている高校に相談すると、高校側も入試科目の変更を把握していなかったとされる。また受験情報誌などでも、入試科目の変更が反映されていないものもあるという。

文部科学省も事態を把握し、「入試科目の変更などは少なくとも2年前に通知する」という「2年前ルール」に抵触すると通知した。しかし宮城教育大学は2021年7月、入試科目指定変更を含んだ2022年度の入学者選抜要項を正式に発表した。

この間の経過が報道通りだとすれば、重大な問題ではないかといえる。

大学入試の選択科目については、受験生の側はかなり早い時期から科目を決めて準備するのが通常である。また高校の側も大学受験科目に応じて教育課程を組むこともある。それに対応する形で、科目変更をおこなう場合は早い時期に予告するのが通例となっている。翌年の入試に向けて準備しているところで突然科目変更を告げられ、しかもそれが受験生などに十分に浸透していないというのは、やはり問題だといえる。