沖縄県教育委員会が、沖縄県立高校での「地毛証明書」校則を撤廃するよう各高校に求める方針を決めたことが、2021年8月10日にわかった。

沖縄県教育委員会は同日、県立高校全日制課程全58校を対象にした「校則見直しに関する調査」の結果を公表し、その中で県教委として各校に「地毛証明書校則は人権侵害」として撤廃を求める通知を出す方針を決めた。

調査結果(2021年6月末時点での回答のまとめ)によると、58校中「地毛証明」の提出を義務付けている学校が17校、任意の提出を求めている学校が26校あり、2つを合計すると43校、全校の4分の3にあたるとしている。

生まれつき髪の毛の色が茶色や赤みを帯びている生徒に対しては「地毛証明書」の提出を求めるというのは、身体的特徴を理由にした人権侵害となる。見直しの方向性に踏み出したのは歓迎する。
このエントリーをはてなブックマークに追加 編集