「京都市立小学校に通っていた当時同級生から嫌がらせを受け、学校側が不適切対応をおこなったことで適応障害を発症した」などとして、元児童と保護者が2021年8月16日、京都市を相手取り約330万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。

報道によると、事案の経過は概略で以下のようである。

児童は同小学校4年だった2017年以降、同級生から悪口を言われるなどの嫌がらせを断続的に受け、精神的に不安定になった。6年進級時の2019年には、長崎県の小学校に「離島留学」の形で転校した。転校後児童は精神的な落ち着きを取り戻したという。

転校後、通学していた京都市の小学校から「話し合いの場を設定したい」と連絡があり、2019年7月に教員立ち会いのもとで加害児童側との話し合いの場が設定されることになった。しかし学校側は、当該児童が嫌がらせ被害を告発する手紙を別の児童に渡したことなどを問題視し、加害児童への謝罪を強要するなどした。一方で加害児童から当該児童への謝罪などは一切なかったという。

当該児童は面談後に不眠などの症状を発症し、適応障害と診断されるなどした。

児童側の主張通りだとすれば、ありえないほどひどい対応だと言わざるをえない。いじめともいうべき嫌がらせへの対応をせず、被害を訴えた側を逆に責め立てて加害者側への謝罪を強要するなど、学校ぐるみでのいじめだと非難されてもおかしくない。

(参考)
◎「同級生嫌がらせ、教諭が不適切対応」、少年と両親が市を提訴 京都、損害賠償求める (京都新聞 2021/8/16)
◎被害少年「嫌がらせ隠蔽」京都市を提訴 学校などの対応問題 /京都(毎日新聞 2021/8/17)