中学校と高校の社会科歴史・公民の教科書計6社が、政府の国会答弁書の決定を受けて、「強制連行」の記述を修正し、2021年10月11日付で承認されていたことがわかった。

経過


この問題は、維新の馬場伸幸衆議院議員(維新幹事長)が2021年4月、「「従軍慰安婦」等の表現に関する質問主意書」および「「強制連行」「強制労働」という表現に関する質問主意書」を提出したことが直接の契機となっている。

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/204097.htm

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/204098.htm

「従軍慰安婦」および「強制連行」については、政府はこの用語を使うのは適切ではないとする答弁書を閣議決定した。

これらを踏まえ、文部科学省は教科書会社の担当者に対して、修正手続きの説明などをおこなっていた。

「従軍慰安婦」についても同様の経過で、記述が修正されたことが明らかになっている。

http://kyoukublog.wp.xdomain.jp/post-22445/

「強制連行」についても、「強制的に動員」とする表現に変更する、本文そのものは変えなかったとしながらも注釈を追加して答弁書の内容を補足説明するなどの対応が取られた。

懸念される点


このことは、教科書の内容が学問的見解の深化や客観的事実の変化などではなく、政府の意向で安易に変更されうることにもつながりかねないと危惧されている。特定の意向が持ち込まれるのは、極めてまずいということにもなる。