大阪市城東区の私立認可保育所「ゆりかご第2保育園」で2020年2月、当時1歳2ヶ月の男児が昼食をのどに詰まらせ窒息死する事故があった。
この事故について大阪府警は2022年9月20日付で、園長と当時担当していた元保育士の2人を業務上過失致死容疑で書類送検した。いずれも容疑を認めているとしている。
この事故は2020年2月12日、1歳児のクラスで昼食中、園児がリンゴを口に入れた状態で、保育士がハンバーグをさらに口に入れたことなどで、園児が食べ物をのどに詰まらせた状態になったとされているものである。
大阪市の事故検証報告書によると、死亡した園児はリンゴが苦手で、保育士は何とか食べさせようとしていたとされる。保育士がリンゴとハンバーグを口に入れた際、ぐずって泣き始めるなどした後に園児が咳き込むなどしてのどに詰まらせたとした。
また事故の要因として、当該保育園では食事について「好き嫌いなく食べさせる。時間内に食べさせないといけない」という暗黙の了解があったともされている。大阪市の検証報告書では、一人一人に合った食事介助のあり方を検討すべきだったとした。
刑事事件としての対応については、しかるべき機関が対応することでありなんとも言えない。その一方で、事故防止策としては、刑事事件としての方向性とは独立した事象として、検討していく内容が多いのではないかとも感じる。
好き嫌いなく食べさせることや、時間内に食べさせることなどは、それはそれとしてひとつの観点ではあろう。しかしそのことが目的化するあまりに、事故につながっては本末転倒である。事故を教訓として、同種の事故が起きないようにしていく方策を考えていくことが必要ではないだろうか。
この事故について大阪府警は2022年9月20日付で、園長と当時担当していた元保育士の2人を業務上過失致死容疑で書類送検した。いずれも容疑を認めているとしている。
この事故は2020年2月12日、1歳児のクラスで昼食中、園児がリンゴを口に入れた状態で、保育士がハンバーグをさらに口に入れたことなどで、園児が食べ物をのどに詰まらせた状態になったとされているものである。
大阪市の事故検証報告書によると、死亡した園児はリンゴが苦手で、保育士は何とか食べさせようとしていたとされる。保育士がリンゴとハンバーグを口に入れた際、ぐずって泣き始めるなどした後に園児が咳き込むなどしてのどに詰まらせたとした。
また事故の要因として、当該保育園では食事について「好き嫌いなく食べさせる。時間内に食べさせないといけない」という暗黙の了解があったともされている。大阪市の検証報告書では、一人一人に合った食事介助のあり方を検討すべきだったとした。
刑事事件としての対応については、しかるべき機関が対応することでありなんとも言えない。その一方で、事故防止策としては、刑事事件としての方向性とは独立した事象として、検討していく内容が多いのではないかとも感じる。
好き嫌いなく食べさせることや、時間内に食べさせることなどは、それはそれとしてひとつの観点ではあろう。しかしそのことが目的化するあまりに、事故につながっては本末転倒である。事故を教訓として、同種の事故が起きないようにしていく方策を考えていくことが必要ではないだろうか。