熊本県立高校3年だった女子生徒が2018年5月に自殺し、背後に同級生からのいじめがあったとして、遺族が加害者とされた元同級生4人を相手取り損害賠償を求めていた民事訴訟で、すでに和解が成立している1人を除く3人から遺族側に和解の申し入れがあったことが、2022年10月2日までにわかった。

経過


生徒は2018年5月、体調不良を訴えて学校を早退した後、自宅で自殺を図った。病院に搬送されたものの、翌日未明に死亡した。

この女子生徒については、同級生数人から、悪口を言われるなどのいじめがあったとされる。また生徒はインスタグラムを開設していたが、フォロー数の多さなどから妬まれていたともされる。

下級生のインスタグラムに、通りかかったこの女子生徒が映り込んでいた。このことを見つけた加害生徒グループは、自殺当日の朝の登校時から授業中にかけて、この生徒に対して聞こえよがしに悪口を続けていたという。

http://kyouiku.starfree.jp/d/post-9816/

第三者委員会では生徒への悪口などの事案を認定し、その行為をいじめだと指摘した上で、いじめと自殺との間には因果関係があると判断した。

一方で加害者とされた同級生については、第三者委員会および熊本県は遺族側に対して、氏名や連絡先などを開示しなかったとされる。遺族側はほかの同級生への聞き取り・生徒が残した携帯電話でのやりとりの分析などの独自調査をおこない、いじめに関与したと判断した同級生を特定し、うち中心的に関与したと判断した男女生徒4人について提訴をおこなった。

生徒らは当初、争う意向を示していたと伝えられている。2022年6月になり、元同級生のうち1人がいじめを認めて謝罪し、和解金10万円を支払うことで和解が成立した。

和解成立の報道を受け、ほかの3人も和解を申し出たという。1人については和解が成立する見通しになっている。

和解が成立する見通しになったことは、ひとつの区切りではあろう。
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