愛知県豊田市立小学校6年だった女子児童2人が小学校卒業直前の2019年に飛び降り自殺し、背後にいじめがあったと指摘された問題で、遺族と豊田市長が2022年12月22日、非公開で面談をおこなった。

報道によると、遺族側は加害自答への指導を求めたとされる。市長側は「2022年時点では加害児童はすでに市教委の管轄を外れており、法的に指導などの権限はなく、対応が困難」とする見解を示した。一方で市長は、制度上の不備などについて国に働きかける案などについても言及した。

被害児童らは、同級生から悪口を言われる、無視されるなどのいじめがあったとされている。2022年6月に再調査報告では、「いじめは自殺の直接の原因ではないものの、いじめと自殺との関連性は否定できない」と指摘していた。

いじめが認定されても、調査から時間が経つと加害児童が卒業してしまい、法的に指導の権限がなくなってしまうという、制度上の不備を示唆するような内容となってしまっている。

法的・制度的にはともかく、道義的・教育的な観点からは、いじめ加害行為をそのまま逃げ切らせるような形になるのは非常にまずい。加害行為は大したことない・正当だという間違った学習をおこない、次の被害者を生み出しかねないことも考えられる。惚れらの制度上の不備を埋めるような新たな制度の立て付けなどについても考えなければならない・
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