政府や文部科学省は、新型コロナウイルス問題に関連して、学校の教育活動でのマスク着用を求めない方向にする方針を固めた。
岸田文雄首相は2023年2月10日、3月に各学校で実施される卒業式について、「児童生徒や教職員はマスクを着用しないことを基本としたい」とする見解を示した。
2020年の初めに新型コロナウイルス問題が深刻化したことから、児童・生徒らは3年間マスクを付けたままの教育活動になっているとして、「ぜひ卒業式ではお互いの笑顔を見ながら参加してほしい」などと訴えた。換気などの感染防止策を十分にとりながら、卒業式での「国歌斉唱」・合唱などの例外を除いて、マスクを付けないことを原則としたいと話した。
また2023年2月10日の閣議では、学校に限らず社会生活全般についても、2023年3月13日以降はマスク着用は、現行の「屋内ではマスク着用を推奨」とする方向から「屋内外を問わず、原則として個人の判断」にするという方針が合意された。
文部科学省はこれらの内容を踏まえ、卒業式では感染防止策をとった上でマスク非着用を原則とすること、また2023年4月以降は教育活動でのマスク着用は求めないことなどを示した通知を、都道府県教育委員会などに送付する方針を固めた。
感染症や医療に関することを、このような「感情論」で訴えていいのだろうかという疑問が残る。
新型コロナウイルスの問題は、3年経ってもとうてい収束したとはいえない状況が続いている。そのような状況の下で、感染の広がりを予防・抑制する策として有効とされているマスクについて、外すことを求めるようなことが、科学的な対応だとは思えない。
また「卒業式ではマスク非着用が原則」とすることで、そのことがマスクを外すべきだという同調圧力にもなるのではないかという疑念も生じる。少なくとも、同調圧力につながらないような対応は必要なのではないか。
岸田文雄首相は2023年2月10日、3月に各学校で実施される卒業式について、「児童生徒や教職員はマスクを着用しないことを基本としたい」とする見解を示した。
2020年の初めに新型コロナウイルス問題が深刻化したことから、児童・生徒らは3年間マスクを付けたままの教育活動になっているとして、「ぜひ卒業式ではお互いの笑顔を見ながら参加してほしい」などと訴えた。換気などの感染防止策を十分にとりながら、卒業式での「国歌斉唱」・合唱などの例外を除いて、マスクを付けないことを原則としたいと話した。
また2023年2月10日の閣議では、学校に限らず社会生活全般についても、2023年3月13日以降はマスク着用は、現行の「屋内ではマスク着用を推奨」とする方向から「屋内外を問わず、原則として個人の判断」にするという方針が合意された。
文部科学省はこれらの内容を踏まえ、卒業式では感染防止策をとった上でマスク非着用を原則とすること、また2023年4月以降は教育活動でのマスク着用は求めないことなどを示した通知を、都道府県教育委員会などに送付する方針を固めた。
雑感
感染症や医療に関することを、このような「感情論」で訴えていいのだろうかという疑問が残る。
新型コロナウイルスの問題は、3年経ってもとうてい収束したとはいえない状況が続いている。そのような状況の下で、感染の広がりを予防・抑制する策として有効とされているマスクについて、外すことを求めるようなことが、科学的な対応だとは思えない。
また「卒業式ではマスク非着用が原則」とすることで、そのことがマスクを外すべきだという同調圧力にもなるのではないかという疑念も生じる。少なくとも、同調圧力につながらないような対応は必要なのではないか。