仙台市泉区で2018年、市立寺岡小学校に通っていた当時低学年の児童とその母親が、学校でのいじめを苦にして自殺したとみられる無理心中案件があった。
http://kyouiku.starfree.jp/d/post-8413/
この事件については、仙台市教育委員会の第三者委員会「仙台市いじめ問題専門委員会」が調査をおこなっていた。専門委員会の答申では、児童へのいじめを認定し「重大事態」相当と指摘したた上で、いじめと無理心中との因果関係については明言を避けた。専門委員会答申を受け、いじめに関する内容の調査を中心とした第三者委員会での調査もおこなわれたが、この調査でもいじめと無理心中との因果関係については明言を避けている。
遺族側は調査結果が不十分だと訴え、2023年4月に仙台市に対して再調査を要望していた。
しかし仙台市は2023年5月25日までに、再調査をおこなわない方針を決めた。同日に郡和子仙台市長が報道陣の取材に対してその旨を言及し、また担当者を通じて遺族側に方向性を伝える場を設定したという。「専門家の調査は尽くされた」「公平性・中立性に問題はなかった」ことなどを理由にしている。
遺族側は決定を不服として、街頭やインターネットで署名を集めるなどの何らかの形で、再調査を求める要望をおこないたいとしている。
この事案では、いじめ問題への学校側の対応の遅れや、いじめ加害者を呼んで「仲直りの握手」をさせるなどの不適切な対応、また加害者保護者が被害者側を恫喝するような態度を取ったと指摘されたことなども重なり、状況を不要にこじらせたようなことが、報道で指摘されている範囲内でもうかがわれる状況になっている。
調査委員会では、いじめがあったことは認定したものの、いじめと無理心中への因果関係については踏み込んでいない。いじめが引き金になって無理心中を招いたということがうかがわれる状況のもと、これでは、調査としては必ずしも十分とは言えないというような印象も受ける。可能ならば、再調査の方向性も検討すべきではないかとも感じる。
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この事件については、仙台市教育委員会の第三者委員会「仙台市いじめ問題専門委員会」が調査をおこなっていた。専門委員会の答申では、児童へのいじめを認定し「重大事態」相当と指摘したた上で、いじめと無理心中との因果関係については明言を避けた。専門委員会答申を受け、いじめに関する内容の調査を中心とした第三者委員会での調査もおこなわれたが、この調査でもいじめと無理心中との因果関係については明言を避けている。
遺族側は調査結果が不十分だと訴え、2023年4月に仙台市に対して再調査を要望していた。
しかし仙台市は2023年5月25日までに、再調査をおこなわない方針を決めた。同日に郡和子仙台市長が報道陣の取材に対してその旨を言及し、また担当者を通じて遺族側に方向性を伝える場を設定したという。「専門家の調査は尽くされた」「公平性・中立性に問題はなかった」ことなどを理由にしている。
遺族側は決定を不服として、街頭やインターネットで署名を集めるなどの何らかの形で、再調査を求める要望をおこないたいとしている。
この事案では、いじめ問題への学校側の対応の遅れや、いじめ加害者を呼んで「仲直りの握手」をさせるなどの不適切な対応、また加害者保護者が被害者側を恫喝するような態度を取ったと指摘されたことなども重なり、状況を不要にこじらせたようなことが、報道で指摘されている範囲内でもうかがわれる状況になっている。
調査委員会では、いじめがあったことは認定したものの、いじめと無理心中への因果関係については踏み込んでいない。いじめが引き金になって無理心中を招いたということがうかがわれる状況のもと、これでは、調査としては必ずしも十分とは言えないというような印象も受ける。可能ならば、再調査の方向性も検討すべきではないかとも感じる。