NHKニュース兵庫 NEWS WEBで2023年6月1日、「スポーツ現場の体罰問題 体罰を受けた姫路市の高校の生徒は今」が配信された。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20230601/2020022032.html

兵庫県姫路市の私立高校で、部活動中に顧問教諭から暴行を受けた女子生徒の「その後」を追っている。

2022年9月、兵庫県姫路市の私立姫路女学院高校のソフトボール部で、部員の当時1年の女子生徒が、部活動中に「忘れ物をした」などとして顧問教諭から暴行を受けてケガを負った事件があった。




この事件はマスコミ報道などもされている。顧問教諭は学校側から懲戒解雇処分の上、罰金の略式命令が確定した。

一方で被害生徒は事件後登校が困難になり、「うつ状態」と診断された。2022年10月に退学し、通信制高校への転校を余儀なくされたという。2023年になっても、頭痛やめまいなど後遺症とみられる症状が残っているという。

生徒は取材に対して、このように訴えている。
「今もどこかで体罰を受けている人がいるかもしれません。体罰はたとえ1度であっても、被害生徒の人生を大きく変えます。指導者には感情のままに生徒と接するのではなく、しっかりとことばでコミュニケーションをとりながら一人ひとりに向き合ってほしいです」

また記事では、このほかにも、部活動の指導者による暴力行為、いわゆる「体罰」事件の実態について、専門家の見解を引きながら迫っている。指導者による暴力行為は、あちこちで続いていることもうかがわれる状況で、抜本的な対策が必要となっている。

雑感


「体罰」とも言われるような、教員による生徒への暴力事件や不適切な指導。これは重大な人権侵害でもあり、被害生徒を大きく傷つけ、人生を大きく変えるものとなっている。

学校に登校できなくなり、退学・転校を余儀なくされるというのは、人生にも大きな影響を与えることになる。またケガの後遺症や、精神的な後遺症などとみられるような体調不良にも悩まされることも、人生にも影響が出るようなものとなっている。

このようなことを「指導」だと称して正当化していいとは、とうてい思えない。このようなことで苦しめられる生徒をなくしていかなければならない。
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