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https://mainichi.jp/articles/20230613/k00/00m/040/320000c
記事で指摘された内容
記事によると、おおむね以下のようなことが記されている。
大阪府吹田市教育委員会が2023年3月、「卒業式・入学式について」と題した事務連絡文書で、「君が代」の歌詞を暗記している児童・生徒の割合がどれくらいいるかの質問と回答を、各学校に求めていた。ファックスで即日回答を求め、すべての学校で応じたとしている。ホームルームで児童に挙手させた学校や、音楽担当教員への聴き取りで大まかな人数を報告した学校もあったとしている。
また同じ文書ではほかにも、卒業式当日の「日の丸」と校旗の掲揚位置がわかる写真・卒業式会場全体の写真の2枚を撮影し、市教委にメールで送るよう依頼していた。
このような措置をおこなった背景には、2023年2月の吹田市議会文教市民常任委員会での、自民党市議からの質問があったからだとしている。当該議員には小中学校の校種別の全体の割合のみを伝え、個別の学校ごとの割合については伝えていないとしている。
吹田市教委の措置については、現場の教員からの情報提供で事態を把握した教職員組合が問題視し、抗議文提出などをおこなっている。「各校の状況を数値化することで、指導を推進する意図がうかがえる」「指導の強制にもつながりかねない」などと訴えている。
調査はやりすぎ
教育委員会が調査をおこなったことは、やりすぎなのではないかと感じる。
「君が代」については、国旗国歌法では「強制するものではない」とする政府見解が出されている一方、各地の教育委員会の運用では、事実上の強制となるような措置がとられてきた経緯がある。
歴史的な経緯や海外ルーツなどの背景、また「自身は『君が代』そのものには特に意見があるわけではない・あるいはどちらかというと肯定的でも、多様な意見があるにもかかわらず一面的な見解を強権的に強制することはおかしい」という異議など、「君が代」に対する立場は多面的なものがある。しかし、教育現場で「君が代」を強制することによって、思想信条や内心の自由に踏み込み、多様性を否定して一面的な価値観を押しつけるとも撮れる状況になってしまっていることが問題になっている。
そのようなもとで、大まかな割合だとはいえども各校での「君が代」暗記の児童・生徒の割合を調査したことは、各学校への強制への圧力としてつながりかねない危険性をはらむものとなっている。このような調査は、適切とはいえないのではないか。