愛知県豊橋市の市立小中学校で、「体罰」や児童生徒への暴言が過去3年間に4件あり、いずれも指導をおこなっていたことがわかった。

 豊橋市立岩西小学校教諭の暴力・暴言事件を受け、豊橋市内の市民団体が2017年11月、「他の事案はなかったか」と問い合わせる質問状を送付していた。市民団体が12月8日に会見し、市教委からの回答を受け取ったことを明らかにした。

 市教委は、確認した事件について、具体的な内容は明らかにしなかったという。

 記者会見をおこなった市民団体の関係者は、回答で触れられた件数は少なすぎるのではないかと疑っているという。

 また記者会見に同席した保護者は、子どもや孫が豊橋市内の別の小学校で教諭から「体罰」や暴言を受けたと訴えている。一方で市教委は、保護者からの訴えの内容は把握しているとした上で「体罰」に該当しないと判断したとしている。

 確かに、3年間で4件しか把握していないとか、暴力・暴言被害を訴えても「該当しない」という判断とか、不審に思われてもおかしくない。

 「体罰」・暴行・暴言・不適切な指導などの訴えがあっても、それらの行為を問題視せずに、なかったことにしたり、不適切ではないと判断している事例も多数あるのではないかと疑われる。

(参考)
◎体罰・暴言、過去3年で4件確認 豊橋市教委が回答(中日新聞 2017/12/8)
◎教諭の体罰、豊橋市教委が質問状に回答(NNNニュース 2017/12/8)
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